
第1回目の開催から2年。丹羽さんにとって嬉しいのは、自分の活動に端を発し、今、吉祥寺や鎌倉などで同様なイベントを開催している人たちが次々と誕生していることです。
「誰でもできることなので、ホームページでも簡単なノウハウや開催方法を私からアドバイスしているんです。参考にして開催する人が増えて、xChangeムーブメントが全国で起こるといいなと思っているんですよ。2人いればできるんですから!」
では、丹羽さんご自身は今後の活動の展開をどのように考えているのでしょう?
「xChangeの日用品版を常設でやりたいなと思っています。実際、日本で初めてごみゼロ宣言をした上勝町では、無人のスペースに人々が自宅で不要になった日用品を持ち込むことができて、そこにある好きな物を持ち帰る。善意が善意を呼んでいるシステムです。そういうことを私も地域でやりたいなと。ゴミの削減にもつながるし、新しいもの買うという消費のサイクルも解消できますし、一石何鳥にもなる。全体的にそういう暮らし方、社会の仕組みできてくるといいなと思いますね」
消費のサイクルを変える新しい社会の仕組みづくり・・・それに対する丹羽さんの熱い思いはこんな厳しい言葉からもわかります。「社会の仕組みを変えていくのは一夜にしてはできませんし、ある程度の時間が必要だとは思います。だからこそ今すぐ始める必要があるし、楽しみながら続ける必要があります。今、地球は人間に例えたら末期がんの状態。厳しい言い方をすれば、自分の欲望をものすごく削ってでも地球のために我慢しなければいけない状況に陥っています。ですから、私は自分の活動を通じて、広く皆さんに『wake up!』と呼びかけたいんです」

そんな丹羽さんから「自分も何かを始めたい!」という読者に向けてアドバイスをいただきました。
「まずStart small!小さくてもいいから始めるということです。今、マイ箸、マイバッグは持っているけど、それだけじゃ・・・と思っている人も多いと思いますし、この混沌とした時代にこれからどうしようと思っている人も多いと思います。xChangeもそうだったんですが、これってぜったいいいアイデアだなと思ったら、ちゃんと心を込めてあっためて、友だち数人とでもいいから始めると、どんどんお金もついてくるし、人もついてくるし、大きくなっていきます。例えば、コンポストにはまっている人がいたら、隣の人に伝える。次には5人集めて勉強会を開いてみたり。そのうちに地元新聞や雑誌社が取材に来る。といったような、そういう広がりだってあると思うんです。最初は小さくてもいいから、自分で楽しみながら一歩一歩進んで、好きなことをスケールアップして、自分なりの実らせ方をしてほしいですね」
「あと、すごく大事だと思うのは、Slow down。xChangeは私が忙しかったらできなかったことでした。今は、ちゃんと時間をかけて、仕組みづくりに時間をかけないと、いくらいいことをやっていても、古いシステムに乗っかったままになってしまいます。それを変えるためにも、時間をかけて自分のやりたいことに向かい合ってじっくりやることが大事だと思う。もちろん、そのためには働く時間をもう1日減らさなければならない可能性は大きい。そうすると、お給料は減るだろうけど、xChangeに来たりとか、節約のしようはいくらでもありますので」

会期中、丹羽さんも長い髪をバッサリ切り、イメージチェンジ
最後に…今、この記事を読んでいるすべての人への丹羽さんからのメッセージです。
「目に見えないものに価値を置くということがすごく重要だと思います。xChangeのサブタイトルは“消費の文化から愛の文化へ”なんですが、愛って見えないし、お金でも買えない。これからはそういった精神的な豊かさを大事にしていく時代だと思うんです。例えば満月を眺めて、こういう宇宙に私たちは住んでてそのなかのひとつの命だなと思うこと、悠久の時間に思いを馳せたり、人の思いとかつながりを大事にすること。xChangeに関しても、この服はどこから来たんだろう、どんな人が作って、どんな人が着て、私の手元に届いたんだろう?ひとつひとつの物語に想像力をめぐらせて大切に暮らすことが私たちの生活を美しく彩ることだと思っています」







