
さらに奥様のセンスが光るのが洗面所。壁の厚みと筋交いの形状を活かし奥様の希望で作られた収納スペース。白いタオルがきれいに並べられています。

ほかにもこだわりのポイントは随所に見られます。そのひとつが廊下だった場所に壁を配して作ったパソコンコーナー。
リビングの床や棚、梁と同じテイストの材質を用い、一体感のある空間に見えながら、集中できる個室的な雰囲気も実現しています。
さらに元のキッチンは、琉球畳を配して和室に。かつての窓をそのまま活かして、奥様とお子様の手作りの陶芸作品を飾っています。


また普通、リフォームでは手を加えない階段も、板やすりをかけて、アンティーク風に。蹴上げには珪藻土を施し、リフォームの記念にお子様の手形をデザイン。住めば住むほど愛おしくなる家作りの大きなエッセンスになっています。
手形は思い出となる
ご主人の趣味の水槽。金魚はお子様にも大人気。
壁や天井に用いた珪藻土もこの家のこだわりです。自然の味わいのほか、吸放湿性、断熱性、吸音性、防火性などにも優れることで人気の珪藻土ですが、大澤さんはその消臭性をもっとも体感しているとか。
「以前の家は焼き肉をすると、2日間くらい匂いが残っていたけれど、今は、それがまったくないんです。壁が吸っているんですよね」
ご自身の経験を踏まえ、大澤さんはリフォームを考えている人たちにこうアドバイスします。 「完成形を購入するわけではありませんから、リフォームは工事に着工するまでのやりとりがひじょうに大事と感じました。うちはオクタさんに決めて着工するまで2~3か月くらい、毎週打ち合わせさせていただいて、工事が始まる前にはもうしっかりこういう家になるというのが具体的にイメージできた。密な打ち合わせはひじょうに大事だと思います」

この家作りをきっかけに、大澤さんはロハスにも興味を持つようになったと言います。
「リフォームをきっかけに自然素材を知るようになって、たとえば家具を買うときに、有害化学物質含んでいませんよと言われると目がいくようになったり、物を選ぶときに少しずつ意識するようになりました。ベースとなる家が変わると、選ぶものも変わるんですよね。うちには木製のものがすごく多くなりました」
自然素材の利点を実感するこんなエピソードもあります。
「この何年間引越しがすごく多かったんですが、引越すたびに体に変調をきたしていたんです。頭痛になったり、体中がかゆくなったり、引越してから1か月くらいで必ず出ていたんですが、この家はまったくありませんでした。うちには子どももおりますんで、ひじょうに安心して住める家ですし、今後も物を買うときは、そういうロハス的な観点で見ていきたいと思いました」
奥様も続けます。「この家に住み始めてから、夏はスリッパをお客様にお出ししないんです。キッチンのタイルをはじめ、自然素材の床も、家のなかは裸足がとても気持ちいいんです」
“好き”にこだわった気持ちのいい家。住む人の個性と自然素材が調和した家は、住めば住むほど味わいの出る、まさに「我が家」と呼ぶにふさわしい住まいだと実感しました。







