vol.3 「持っているものが似合う家」~こだわりの雑貨を自然素材に活かして~

中古住宅を購入し、自然素材をたっぷり使った優しい手触りと雰囲気にリフォームした大澤さんご夫婦。奥様こだわりのアンティークや雑貨が自然素材と調和してインテリアされ、まさに「我が家」と呼ぶにふさわしい自分らしさが詰まった住まいになっています。

築20年の中古住宅を購入してリフォーム

2年前からご主人の仕事の関係で住み始めた埼玉県鴻巣市の暮らしやすい環境が気に入って、住宅の購入を決めた大澤さん。土地や家を探すなかで出合ったのが、築20年の中古物件でした。

「リフォームすることを前提に買いました。でも、当初は自然素材を使うことはそれほど考えていませんでした。もっと言えば、こんなふうにリフォームしたいという具体的なイメージも買った時点ではまだ持っていなかったんです」とご主人の昭夫さんは当時を振り返って苦笑いします。

リビング側から見たキッチン

きっかけは無添加リフォームを実践している住宅リフォーム専門会社のオクタとの出合いでした。
「さまざまな業者にお話を聞いたんですが、『なんでもできますから言ってください』と言われてもなかなかイメージできなかったのが、オクタさんは、木や珪藻土を使ってはどうかなど、具体的な提案をしてくださいまして、お話を聞いているうちに完成形がイメージできるようになったんです。僕自身、木が大好きだったので、この提案に何より惹かれました」

こだわりの愛しい雑貨たちを活かした家作り

それは奥様も同じでした。
「私はアンティーク好きなので、オクタさんに自然素材を紹介していただいたときやはりとても興味が沸きました。あと、それよりも何よりも、私は、オクタさんのロハススタジオに行ったことが大きかった。雑貨のレイアウトとか、自然素材がたくさん置いてあるのを実際見て、触って、匂いをかいで、自分の家はこんな感じがいいとどんどん希望が出てきたんです」

アンティークな雑貨、見せる収納で、
使いやすいキッチンに

とくに奥様が望んだのが、奥様こだわりの雑貨たちをインテリアの一部として住まいに飾ることでした。ご主人の仕事の関係でアメリカで暮らしていた際に買い集めたアンティークや雑貨など、奥様はこだわって集めた愛しい雑貨をたくさん持っておいででした。「今までは買っても段ボールの中にためるだけで、ためるのが趣味みたいなことになっていたんですけど、飾るところをちゃんと考えていただいて、それがとても幸せでした」

もう1軒作りたい?

大澤さん宅を手掛けたインテリアデザイナーの滝澤美穂さんは言います。
「お話をうかがって、大澤さんがお持ちの雑貨の雰囲気に合う空気感を作りたいなと思いました。好きなものを楽しく飾り、豊かな心で生活できる空間ですね。」
どこにどんなふうに何を飾るか、その話合いは奥様にとってとても楽しい時間だったそうです。まさに自分の好みを活かした家を自分の手で作り上げていく……、家作りの醍醐味といえるでしょう。
さらに、「パーツもすべて自分で選べるのがすごく楽しかった」と奥様。「トイレの小物とか、フォルダーとかタオル掛けとか、滝澤さんにアドバイスをいただきながら、全部自分の好みで選んで、それがすごく楽しかった。もう1軒やりたいくらいです(笑)」

ディスプレイも兼ねた実用性キッチン

そのこだわりがもっとも詰まっているのは奥様の城であるキッチンです。海外で生活しているときに買い集めたアンティーク感のある瓶やタペストリーなど、ダンボールにしまわれていた小物たちをキッチンに飾ることを念頭に、デザインは考えられました。

滝澤さんは言います。「大澤さんお持ちの雑貨の質感に馴染む空気感がお部屋に生まれるよう、1つ1つ大切に素材を選びました。アンティークな古材感が奥様はお好みなので、棚板もなるべく新材を使わないで古材を使ったり、180年前の手斧の跡があるアンティークな古材の梁は、たわしでこすって好みの風合いに仕上げたり、あと、奥様はどう物を整理するかの案を明確にお持ちでしたので、プランニングするにはひじょうに楽でした。たとえばここにはワイヤーの籠に入れて雑誌が置きたいとか、ここにはゴミ箱を置きたいとか。その案はとても明確だし、センスも良い。私も一緒に作っていてとても楽しかったです」

可愛い雑貨。カフェのようにディスプレイ

見せる収納で使うものを近くに配置

キッチンの収納もきれいに見せる工夫を。
もとは床の間。

普通なら扉をつけて隠したいと思う収納もほとんどがオープン。飾りながら収納するという奥様のアイデアとセンスで実用性のキッチンでありながら、ディスプレイも兼ねたデザインになっています。

ところで、中古住宅のリフォームというと、キッチンなどの水回りの場所は変えないことがほとんどですが、大澤宅は違います。もとは和室、洋室、和室だった3部屋を大胆にキッチン&リビングにリフォーム。光と風がふんだんに入る団欒のスペースに変えました。電子レンジが置かれた収納はもとは床の間。その作りを活かして棚にしています。

「奥様はすごくお料理をされる方なので、キッチンに奥様が立ったときにどう見えたら一番気持ちがいいかを考えて設計しました。あと、キッチン&リビングは、家族の団欒の場としてひじょうに重要なスペースですので、家事をしているときにもみんなとコミュニケーションがとれるように配慮しました」(滝澤さん)

東京ロハス