- 池内 計司
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1949年、愛媛県今治生まれ。一橋大学商学部卒業。71年、松下電器産業(現・パナソニック)に入社。
83年、池内タオルに入社し代表取締役に就任。先進的かつ独創的な高い技術力に加え、風力発電100%による工業稼動や業界初のISOI4001認定など、業界の風雲児として注目を浴びる。
99年に立ち上げた自社ブランド「IKT」は日本のみならず欧米でも高く評価され、2002年には「ニューヨーク・ホームテキスタイルショー・2002スプリング」で日本企業として始めて最優秀賞を受賞。
08年には第12回新エネ大賞・審査委員長特別賞受賞。著書に『「つらぬく」経営』。
「世界で一番安全なタオルをつくりたい」。そんな思いを発端に、自然素材とエコ・エネルギーから誕生した池内タオルの自社ブランド・IKT。開発から10年の時を積み重ね、世界のハイエンド・タオルをリードする代表的ブランドのひとつとして成長、今やオーガニック・タオルの代名詞として、日本のみならず海外でも高い評価を受けています。「風で織るタオル」の愛称も浸透し、世界中にファンを持つIKT。その生みの親である池内タオルの代表取締役・池内計司さんにお話をうかがいました。

愛媛県今治市にある従業員20余名のタオルメーカー・池内タオル--日本の多くのタオル会社と同じく、高級ブランドのライセンス商品のOEM生産(他社ブランド製品の製造)が主力業務だったこの会社が、その後「世界でもっともピュアなタオル」として業界をリードすることになる自社ブランド・IKTの開発に乗り出したのは1997年のことでした。
きっかけは、1999年に予定された“しまなみ街道”の開通でした。「愛媛県に訪れるであろう大量の観光客に向けて、自社ブランドをつくって売りたいと考えたんです。そして、自社ブランドをつくるなら、ものを作っている人間にとって理想型のもの、つまり、消費者に嘘をつかないピュアなブランドにしたいと思ったんです」 その構想の裏には、社長自らのこんな苦い経験がありました。

池内タオルは業界で一番最初にコンピュータ化を実践しCADを使い始めた、コンピュータによる織り技術が売りの企業でした。
そんななかで、「新しいものが好きで、何にせよどこよりも早くやることに意義を感じていた気質」という池内社長は、1980年代末に会社の新機軸として「環境」に着目。
当時できたばかりのエコマークをいち早く取得し、「グリーン」というブランド名をつけた環境に配慮した商品を売り出しました。しかし・・・。
「当時の私の知識はいかんせん浅く、今思えば、感覚で環境をとらえてつくっていた。当時のエコ商品はお題目だけのものが多くて、嘘と偽りが多かったんですが、私も同じ。結局、自分が作っていたものが実際は環境的にはちっともよくなかったり、嘘をつく気がないのに、結果的には消費者に嘘をつくことになっていたり。自分自身、そんな状況に嫌気がさして、環境配慮商品からの撤退を決めたんです」
それから約10年。1度目の失敗を糧に池内社長が挑んだのが、最大限の安心と最小限の環境負荷を基本ポリシーとした、池内タオルのIKTブランドだったのです。










