
ところで、相根さんの手掛ける住宅には、伝統的な板倉工法が生きています。というと、家のデザインはオーソドックスな日本家屋を想像する人が多いかもしれませんが、日本の伝統工法から生まれたとは思えない洋風なものも揃います。
「アーティストやデザイナーとコラボレーションして、伝統工法だけどモダンでシンプルなものを作っています。オシャレじゃないと今の人たちは興味を示してくれませんからね(笑)。デザインもいいし、クオリティも高いというものにしないと」

「エコは法律も含めて、今、わかりにくいし、ややこしいことが多くて一般の人にとってはやりにくくなっているという現実があると思うんです。ですから天然住宅では、難しいことは考えないで、単純に自分にとっていい暮らしができる“お得な暮らし実践プロジェクト”という気持ちで考えてもらえればと思っているんです」
カンタンに、オシャレにエコが実践でき、健康にも、山にも、地球にも役に立つ。それが相根さんの目指す住環境なのです。


最後に住宅の購入を考えている人たちにこんなアドバイスもくださいました。
「家を建てるというのは社会資産なんです。その代だけでなく、何代も続くものなので、目先にとらわれないで、本当に長く暮らせる、あるいは引き渡していける資産かどうかという目で見てほしいですね。結果、その家族にとっても徳なことになりますから。今、家は30年で資産価値がなくなります。ローンが終わった頃にはもう建替えなければならない現実があるんです。欧米では50年とか100年経つと建物の価値は上がるのに、日本はその程度しか持たない住宅を作ってきた。長く持つ家というのは資産価値が出ます。ベニアばかりで作ったり、金具とか接着剤でベタベタ固めた家が果たしていいものかどうか、いいとは思えないものにお金を出すのは損です。皆さんには、経済的にも、健康的にも何がよいかを考えていただければと思います」









