- 大和田 順子
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LOHASビジネスプロデューサー/LBA(ロハス・ビジネス・アライアンス)共同代表/NPO環境立国 理事
東急百貨店、東急総合研究所、ザ・ボディショップ、イースクエアを経て2006年に独立。現在、LOHASビジネスプロデューサーとして、サステナブルな社会の実現に貢献する企業の育成をミッションに、講演・執筆、コンサルティングを行う。先進的な企業でのマーケティング・コミュニケーション・CSR活動等の豊富な経験に基づいたアドバイスには定評がある。
東急総合研究所では環境問題と消費生活、情報化社会などをテーマに研究を行い、社員環境教育ツール「百貨店人のためのエコロジーハンドブック」の企画・制作を手がけ、業界初の試みとして注目を集めた。論文「環境問題と消費生活」で経済企画庁長官賞を受賞。
著書に「日本をロハスに変える30の方法」(共著 講談社 2006年)、「ロハスの教科書 -持続可能な社会をめざす新しい生き方」(共著 明治図書 2007年)、「ロハスビジネス」(朝日新書 2008年)がある。NPO女子教育奨励会 WEBサイト編集長、消費生活アドバイザー、環境カウンセラーと多方面で活躍中。
2002年6月、年に一回米国で開かれるLOHAS会議に参加し、その模様を「日経新聞」等に寄稿。日本ではじめてLOHAS(ロハス)を紹介する記事となり話題を集めた大和田さん。彼女の原点となっているボディショップとの出逢いから、ロハスについて。そして現在から未来へのビジョンまで、幅広くお話を伺いしました。
- 大和田さんが7年間お仕事をされていた、ザ・ボディショップ。
その創業者であるアニータ・ロディックさんとの出逢いが、現在までの活動に、大きな影響を与え、またエネルギーの源でもあるとのことで、まずはその経緯からからお話いただきました。

「私はボディショップで7年仕事しましたけれども、なかでも“you can make a difference!”という言葉が、創業者であるアニータ・ロディックの口癖なんですね。『私たちは世の中を変えることができる』と。この言葉がそれ以来私にとっては勇気の出るというか、座右の銘といいますか、そういう言葉になりました。
現在では世界54カ国に、約2100店舗あり、84年には株式公開をして、一人の女性がオープンしたお店が、世界的に有数の会社になったということです。
私がこの会社を知ったのは今から20年前のことなんですね。まだ日本に1号店がオープンする前だったんですけど、ボディショップがユニークだったのは、企業でありながら、社会変革をするという、収益性と社会性は両輪だと、アニータ・ロディックは考え、実践してきたんですね。私はそんなボディショップを知って、そんな会社があるならぜひ働いてみたいと思ったんです。
化粧品会社ですけれども、自然の原料をベースにした化粧品の草分けです。世界中の女性たちは、その土地にある植物を使って、お肌の手入れをしている。これを活かしたスキンケア化粧品ができないだろうかというのが商品開発の原点でした。また、先住民族の知恵に学ぶとか、ブラジルのカヤポインディアンからブラジルナッツオイルをフェアトレードで調達するとか。
それから、いくつかのキャンペーン、社会変革キャンペーンと呼んでましたが、化粧品店の店頭で、一般消費者を対象に社会問題をテーマにキャンペーンを行うということも、当時としては他に類を見ないことでした。これを日本でも行ったわけですが、キャンペーンのパートナーには各分野のNGOの方々のご協力を得て実施しました。例えば、化粧品分野で動物実験が当時行われていたのですが、それに反対するという。お客様に現状をお話して、それを改善する方法も具体的にお伝えし、行動への参加を促すのです。
それから最近フェアトレードという言葉も知られるようになってきました。ボディショップではコミュニティトレードと呼んでおりました。世界各地の貧困地域や少数民族から原料を入手する際に一次生産者にちゃんとお金が渡るようにそして、地域に学校や衛生施設を作るなど当時から実践していたわけです。
また、もう一つのテーマに、“人権を守る”というものがありまして、人権を尊重するということなんですけども、世界中には政府と思想が異なるだけで、投獄されている人がたくさんいる、で、それを救おうと。ですから、今思うとラディカルというか硬派というか。で、そういったことを日本でもキャンペーンを行いました。その時には、小錦さんとか、田中康夫さんとか、桜井良子さんとかですね、そういう方にもキャンペーンにご参加いただきました。これが今から10年以上前のことなんですけども、こういった“企業や市民の活動も、世の中を良い方向に変えることができる”ということを、ボディショップで学んだことが、私の原点になっているわけです。」

大和田さん著の「ロハスビジネス(朝日新書97)」
「2002年にロハスという言葉に出会ったわけですが、アメリカで新しいムーブメントが誕生してるよ、ということを聞きまして、ロハスをテーマにしたビジネス会議があるということを知って、参加したというのが最初です。
社会起業家の方たちが全米から400人集まり、スピーカーはレスター・ブラウンさんや、社会起業で成功している経営者の方たち。そして、その年に初めてロハス層の調査結果が発表されたのです。約3割の人たちがロハス層で、環境、健康、そして社会問題に大きな関心を持ち、行動し、人にも勧める人たちだというのです。これは、ぜひ日本の皆さんにもお伝えしたいと思って、さっそくレポートをまとめ、日経新聞や日経エコロジーに記事を掲載していただだいたというわけです。
その後、日本でも同じ調査が行われ、日本にも29%ロハス層が存在することが明らかになったんです。“日経流通新聞”のヒット商品番付という特集がありますが、2005年上期に“西の大関”にランクイン。メディアでブームになっていったわけです。ちなみに、今年は“カーボンオフセット”が“東の関脇”に入りましたね。
その頃、私は事業会社でマーケティングの仕事をしていましたが、最初に紹介したのは大和田さんですよね、というような問い合わせが入ったり、“imidas”にも掲載されたりしました。それで、最初の“日本をロハスに変える30の方法”を書くことになったのです。
そして、ロハスの話を聞きたい、事業をロハス化するにはどうすれば良いのかという問い合わせが増え、2年前の2006年4月に会社員を辞め、ロハスを広めることに専念しようと独立しました。最初は一人で活動してたんですが、やっぱり広めるには、グループを作ったほうが加速度的に広がると考え、“いきいきロハスライフ”著者の井手敏和さんや様々な経営者の方々との出会いがあって、だったら日本でロハスの団体を作ろうよ、ということになり、昨年の7月にLBA(ロハス・ビジネス・アライアンス)という団体を作ったのです。
今110人余りの方にご参加いただいているんですが、半分は個人の方なんですね。企業で勤めながら、いつかそういうことで事業をやってみたいとか、あるいは新事業でやってみたいとか、定年後はそういうことをしたいとか、そういった思いを抱いた方々が全国からご参加下さっているんです。
ビジネスアライアンスですから、ビジネスで一緒に何かやりましょうというような意味を込めて作っています。2か月に一回程度セミナーを行ったり、交流会をしたり、実際に事業のアライアンスも始まっています。『ロハスビジネス』をお読みになってご参加される方もいらっしゃり、手ごたえを感じています。











