
「ドギーバッグの普及・啓蒙活動は2年前から始めていますが、当初、『ドギーバッグを知っていますか』という認知度調査で、『知っている』という答えが1パーセントに満たないくらいだったんです。ところが、いまでは30パーセントから、調査によっては60パーセントくらいの人が知っている。認知はようやく取れたんです。
ところが、『使ったことがある』という答えになると、現在でも極端に減ってくる。これはなぜかというと『恥ずかしいから』という答えが多い。また『お店に断られた』という声もありました。
ですから、『持ち帰る』ということ自体を、おしゃれにっていうんじゃないですけど、エコバッグみたいに当たり前のものにするように、消費者のほうから意識を変えていきたい。まずバッグをファッショナブルにしたりとか、そこから変えていかなければいけない。
エコバッグがいちばんいいベンチマークだと思います。10年前、エコバッグを持っている人はほとんどいませんでしたが、いまでは私も持っていますし、持っていて当たり前。持っていて恥ずかしいということはないですよね、逆はあっても。そうなるまでにはいろいろあって、おしゃれなバッグが出てきて、それを買うのに行列ができたりとか、あとは行政の後押しも大きかったですね。世の中の流れが全体が、そちらに動いたという背景がある。そういう流れに、ドギーバッグの普及活動も乗せていきたいと思っています。
食べ物がもったいないという意識はちょっと出てきたんですよね。そこへ、ドギーバッグというものが文脈として入ってくるようなことをやりたいですね。
それを具体的な動きにするために、出版社、企業、テレビ局、その他いろんなところとコラボーレションして広めていきたいなと思っています。

個人としてできることとしては、とにかく飲食店で『持ち帰れますか』と聞いてください、ということですね。お店の側も、お客様に対するサービスなので、ニーズが増えればOKを出すんですよ。1日に10人も20人ものお客さんに『持ち帰れますか』と聞かれれば、ウチもOKにしようということになるでしょう。ですから、まずお声がけしてほしい。
基本はもちろん食べきりなんですよ。注文しすぎない、残さないこと。それでも残ってしまったときに、恥ずかしがらずに、持って帰ってもいいですかと、声をかけてほしい。断られてもめげずに続けていってほしい。
あとはもちろん、常にドギーバッグを持ち歩いていただきたい。会社の飲み会などで、若い女の子がみんなドギーバッグをもってきていて、『えぇっ、課長これ知らないんですか!? 遅れていますね』っていうふうになればいいですね。
私自身も、もちろんずっと持っています。実は私には持病があって、おなかが空いてもあまり食べてはいけないんですよ。だから、残さないわけにはいけないので、そういうときにたいへん便利ですよ。ダイエットをしていて、例えば夜は炭水化物を摂らないという人でも、持ってかえって次の朝を食べる。そういう使い方もいいですよ。

サイズも柄もいろいろ。バッグに入れて携帯しよう。
病気などいろんな事情で食べられない方もいますから、そういう使い方もあり。そういう理由ならお店にも言いやすいですしね。
いろんな切り口で広めていく、スタイルとして定着させていくということ。それが食糧問題を考えるきっかけにつながれば、私たちとしては本望です」


